1971年の洋楽ロック 名盤10枚

『レッド・ツェッペリン IV』レッド・ツェッペリン

Led Zeppelin IV [DELUXE EDITION REMASTERED VINYL 2LP] [Analog]
Led Zeppelin IV [DELUXE EDITION REMASTERED VINYL 2LP] [Analog]

LED ZEPPELIN
JIMMY PAGE – guitars
ROBERT PLANT – vocals
JOHN BONHAM – drums
JOHN PAUL JONES – bass

『LED ZEPPELIN IV』
1. BLACK DOG
2. ROCK AND ROLL
3. THE BATTLE OF EVERMORE
4. STAIRWAY TO HEAVEN
5. MISTY MOUNTAIN HOP
6. FOUR STICKS
7. GOING TO CALIFORNIA
8. WHEN THE LEVEE BREAKS

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1973年のマジソン・スクウェア・ガーデンでのライブを記録した映画「狂熱のライブ」で見るレッド・ツェッペリンは、ロックの醍醐味をたっぷりと堪能させてくれます。レス・ポールを低めに構えたジミー・ペイジのアクションや、高音でシャウトするロバート・プラントはスクリーンを見つめる僕たちを魅了しました。

「カッコいい」ことこそがロックの第一条件で、ツェッペリンはそこを余裕でクリアしています。映画に使用された全11曲中の3曲は、71年に発表された彼らの4枚目のアルバムからの選曲ですが、オープニングの「ロックン・ロール」や、続く「ブラック・ドッグ」で一気に引き込まれてしまいます。

衝撃のファーストアルバムで新しいロックの時代の幕が開き、セカンドアルバムの「胸いっぱいの愛を」、そしてサードアルバムの「移民の歌」の魂を揺さぶるリフで完全にロックファンのハートを掴み、4枚目でツェッペリンはさらなる高みへと達しました。

バンド名もタイトルさえも記されていないこのアルバムは、内容の充実ぶりからも彼らの自信がうかがえます。前作を酷評されて気合も入ったんでしょうが、スタンダード・ナンバーとなった名曲「天国への階段」では、静かなアコースティック・ギターのイントロからハードに盛り上がってまた静かに幕を引くエンディングへと、ドラマチックな構成が見事です。

伴奏なしのロバート・プラントのボーカルから始まるリズム感が難解で絶妙な1曲目から、シンプルでハードな2曲目へと続いた時点でもう名盤の評価は定まったようなものですが、最後の1曲まで期待を裏切らない出来となっています。

Led Zeppelin – Rock and Roll (Official Audio)

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『Sticky Fingers』THE ROLLING STONES

The Rolling Stones Sticky Fingers -Deluxe- CD

全英・全米ともにチャート1位を記録ローリング・ストーンズ初期の傑作。アンディ・ウォーホルがデザインを手掛けたちょっと卑猥な雰囲気のレコードのジャケットにはジッパーが付いていました。ストーンズを象徴するベロマーク(Tongue and Lips)は、この作品から登場します。

危ないタイトルの痛快なロックンロール「ブラウン・シュガー」、アコースティック・ギターのストロークが心地良いバラード「ワイルド・ホース」など収録。本作からギターのミック・テイラーが加入して、以後ストーンズは傑作アルバムを連発しました。

『PEARL』JANIS JOPLIN

Janis Joplin Pearl [Analog]

ジミ・ヘンドリクスと同じく27歳でこの世を去ったジャニス・ジョプリン最後のアルバムは、彼女が亡くなった直後に発表されました。「ジャニスの祈り(Move Over)」がヒットしましたが、「クライ・ベイビー」で耳に飛び込んでくる嗄れた声は心の叫びのようで、痛々しささえ感じます。 

「生きながらブルースに葬られ」は、ジャニスが歌入れをする予定だった日に彼女が亡くなったため、ボーカルなしのインストゥルメンタルのまま収録されたのだそうです。カントリー風味の「ミー・アンド・ボビー・マギー」を聴くと、ちょっとホッとしますね。若くして亡くなったこともあり、どこか悲痛な感じがする歌手でした。

『Electric Warrior』T.REX

Electric Warrior -Hq- [Analog]

邦題は『電気の武者』。当時のレコード会社のセンスと遊び心が感じられるナイスなネーミングだと思います。プロデューサーのトニー・ビスコンティはグラムロックに縁のある人で、デヴィッド・ボウイの『スペース・オディティ』やベルリン3部作、最後の作品『★(ブラックスター)』もプロデュースしています。

マーク・ボランのなんとも言えない声がキャッチーなメロディーに乗ってヒットした「ゲット・イット・オン」は、今でもテレビなどで耳にする機会が多い名曲です。T・レックスというバンド名もカッコ良くて、グラムロックのスターらしく花のある人でした。

『The Concert for Bangladesh』George Harrison and friends

George Harrison and friendsThe Concert for Bangladesh

ジョージ・ハリスンがバングラデシュ難民の為に開いた救済コンサートが、大規模なチャリティーライブの始まりでした。リンゴ・スターにエリック・クラプトン、ボブ・ディラン、レオン・ラッセルなどが出演。学生時代に映画を見に行って「ヒア・カムズ・ザ・サン」の弾き語りに感動した記憶があります。

エリック・クラプトンはドラッグの影響で心身ともにコンディション最悪だったものの、ジョージのサポートもあってなんとかライブに出演したのだそうです。女性を巡って色々あった二人が「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」で共演するというシーンもありました。3枚組で発売されたこのアルバムは、グラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞しています。

『imagine』john lennon

John Lennon Imagine THE ULTIMATE MIXES (DELUXE EDITION) [2LP] (POSTER, POSTCARDS)

世紀の名曲「イマジン」を生んだ名盤。今の世界にこそ必要とされている曲なのではないでしょうか。甘えん坊で皮肉屋で反抗的なジョン・レノンの正直な願いが込められていたのだと思います。ピアノが美しい「ジェラス・ガイ」もいい曲ですね。ソングライターとしての才能は勿論、あの声が何と言っても素晴らしいです。

レコーディングにはジョージ・ハリスンや『リボルバー』のジャケットアートを担当したベースのクラウス・フォアマン、ドラムのアラン・ホワイトとジム・ケルトナー、ピアノのニッキー・ホプキンスなど多彩な人材が参加しています。

『AT FILLMORE EAST』THE ALLMAN BROTHERS BAND

The Allman Brothers Band Live at Fillmore East (Ogv=180g) [Analog]

デュアンとグレッグのオールマン兄弟、ディッキー・ベッツを中心に結成されたオールマン・ブラザーズ・バンドの2枚組ライブ・アルバム。“スカイドッグ”ことデュアン・オールマンのスライドギターが有名ですが、バンドとしての実力を遺憾なく発揮した傑作。時代を閉じ込めたようなモノクロのジャケット写真が最高です。

ライブが収録されたニューヨークのフィルモア・イーストは1968年から1971年にかけてビル・グレアムによって運営されていた“ロックの殿堂”とも呼ばれる伝説的なライブハウスで、演出や音響にこだわっていたのがその特徴でした。ジミ・ヘンドリクスの『Band of Gypsys』やデレク・アンド・ザ・ドミノスの『In Concert』も、ここで収録されています。

『Who’s next』THE WHO

The Who Who’s Next +7 SHM-CD

暴れん坊のザ・フーらしくコンクリートの壁には立ち小便の跡が。オープニングを飾る「ババ・オライリー」の高揚感が心地良いです。手数の多いキース・ムーンのドラムとアグレッシブなジョン・エントウィッスルのベース、奔放なリズム隊が質の高い楽曲群を支えます。

1曲目やラストの「無法の世界」など、ステージでギターを叩き壊していたピート・タウンゼントが最先端の楽器シンセサイザーを使うのが意外な感じもしますが、元々音楽的には優れた才能を持っていた人なのだと思います。ザ・フーは英国の他の大物バンドに比べ過小評価気味か。 

『FRAGILE』YES

Yes Fragile [Analog]

『こわれもの』という邦題が絶妙でピッタリ。このアルバムで初めてイエスのアルバムアートを担当するようになったロジャー・ディーンによるジャケットが印象的です。キーボードのリック・ウェイクマンが加入して盤石の布陣になったイエスの傑作で、テクニシャンが揃ったプログレッシブ・ロックバンドのパフォーマンスは圧倒的。

各メンバーの見せ場を作るようにそれぞれのソロとバンドでの演奏という組み合わせで構成されていて、ヒットした「ラウンドアバウト」は何度聴いても痺れるし、ラストの「燃える朝焼け(Heart of the Sunrise)」は猛スピードのリフが強烈。静かなパートも挟んだ曲の緩急も見事で、これぞプログレという仕上がりです。

『ROUGH AND READY』JEFF BECK GROUP

JEFF BECK GROUP ROUGH AND READY CD

1曲目からいきなりワウの効いたギターで、しかも黒っぽい雰囲気。ジェフ・ベックがブラックミュージックのエッセンスも取り入れた作品です。ギターを聴くとやはりジェフ・ベックの音ですね。この人は昔から腕利きのメンバーを集めて自分のやりたい事を好きなようにやって、しかもカッコいいです。

アルバムのジャケットでも内容をはっきりと主張していて、メンバーに黒人のボーカルとベーシストを起用。さらにキーボードにマックス・ミドルトン、ドラムにコージー・パウエルという布陣でブルース・ロックの第1期ジェフ・ベック・グループからの方向転換を試みました。

1971年(昭和46年)の日本

主な出来事:この年に自分でもいったいどれだけ食べたか分からない、日清食品の「カップヌードル」が発売されました。銀座にマクドナルドの1号店が開店したのも71年で、日本人の食生活に大きな変化が始まった年でもありますね。若い女性を標的にした大久保清事件が起こり、岩手県雫石の上空で自衛隊のジェット戦闘機と全日空の旅客機が空中衝突するという、衝撃的な事故もありました。

テレビ・映画:山口百恵、桜田淳子、森昌子の3人娘を始め多くの歌手を生んだ「スター誕生!」がスタート。長寿番組「新婚さんいらっしゃい!」もこの年に始まっています。映画ではアメリカン・ニューシネマの傑作『バニシング・ポイント』や、三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アロン・ドロンの3大スターが共演した『レッド・サン』などが公開されました。日活ロマンポルノの第1作が上映されたのも71年で、石井隆や村川透など多くの若手監督がここから育つことになります。

ヒット曲:尾崎紀世彦の「また逢う日まで」や堺正章の「さらば恋人」、小柳ルミ子の「わたしの城下町」、五木ひろしの「よこはま・たそがれ」、はしだのりひことクライマックスの「花嫁」など多くの名曲が生まれています。欧陽菲菲の「雨の御堂筋」や、ヘドバとダビデが歌った「ナオミの夢」はインパクト満点。“シンシア“こと南沙織の「17才」も新鮮で素敵な曲でした。


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