『コーナーストーン』スティクス

STYX
DENIS DE YOUNG – vocals & keyboards
JAMES YOUNG – guitars & vocals
TOMMY SHAW – guitars & vocals
JOHN PANOZZO – drums
CHUCK PANOZZO – bass
JEFFREY PORCARO – drums, percussion
『CORNERSTONE』
1. LIGHTS
2. WHY ME
3. BABE
4. NEVER SAY NEVER
5. BOAT ON THE RIVER
6. BORROWED TIME
7. FIRST TIME
8. EDDIE
9. LOVE IN THE MIDNIGHT
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土の中に埋もれた不思議な板を男が懐中電灯で照らしているジャケットが印象的な『コーナーストーン』は、大ヒット曲「ベイブ」を含む佳曲ぞろいのポップな名盤です。
ジャケットの裏側では、建物の中に展示されたその不思議な板を裸の男の子が見つめているところが描かれていて両面とも想像力をかきたててくれますが、名盤は名ジャケットという法則はここでも成立しています。
ポップな曲とハードな曲を交互に並べたこのアルバムは、全篇を通してフレッシュなボーカルとコーラスを楽しむことができます。デニス・デ・ヤングのちょっと癖のある声は一度聴いたら忘れることができません。バックのコーラスも透き通るような高音ではありませんが、気持ち良さそうに歌っています。
ベイビー・フェイスの男前、トミー・ショウがバンドに加入した頃からポップで緻密な音作りが多くのファンに受け入れられたようで、叙情的なバラードからハードなナンバーまで、多彩な曲作りの能力を持った彼らの音楽性がこのアルバムで一気に頂点に向かいます。
「ベイブ」がなければシングル・カットされたであろうバラード「ファースト・タイム」や、ハードで歯切れのいいロックンロール「ボロウド・タイム」、日本人好みの哀愁を帯びたナンバー「ボート・オン・ザ・リバー」など、どれをとっても懐かしい曲ばかりで忘れることができません。
60年代のビートルズのように全曲シングル・カット出来そうなこのアルバムを聴くと、懐かしくも嬉しくなってしまいます。
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『Discovery』ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA

ポップスの玉手箱のような名曲満載の名盤で、ジェフ・リン率いるE.L.O.の快進撃が続きます。アラビアンナイトを連想させる幻想的なジャケットも印象的。「コンフュージョン」「ロンドン行き最終列車」など、次はどんな曲が出てくるのか最後まで楽しみなアルバムです。
ストリングスが売り物だったE.L.O.からストリング・セクションの3人が脱退して、このアルバムは残る4人で制作されました。ストリングスをカバーするためにジェフ・リンはシンセサイザーや多重録音を駆使してオーケストラ・サウンドを作り上げます。「ドント・ブリング・ミー・ダウン」の耳に飛び込んでくるドラムはループを使っているのだそうです。
『BREAKFAST IN AMERICA』SUPER TRUMP

飛行機の窓から見たマンハッタンを模した背景と、自由の女神の代わりにニッコリ笑う陽気なウェイトレスのおばちゃん。ユーモア溢れるジャケットが印象的です。ポップで明るいジャケットとは裏腹に、ヒットしたタイトル曲や「ロジカル・ソング」は切ないメロディーでした。少し線の細い頼りなげなボーカルはロジャー・ホジソンで、これらの曲にぴったりフィットしています。
もう一人のメインボーカルは「グッバイ・ストレンジャー」などを歌ったリック・デイヴィス で、普通と言っては失礼ですが「ブレックファスト・イン・アメリカ」の印象があまりに強すぎました。この曲でもう一つ印象的なのはキーボードで、ハーモニウムという足踏み式のオルガンが使われています。あの切ないノスタルジックな感じの正体はこれなんですね。
『Hydra』TOTO

衝撃のデビューを果たしたTOTOのセカンド・アルバム。突き刺さった剣を見つめる男は一瞬リッチー・ブラックモアかと思いました。映画のオープニングのようなタイトル曲から、ジャケットのシーンを想像させる「セント・ジョージ・アンド・ザ・ドラゴン」、ヒットした「ナインティ・ナイン」へ。後半はハードな「ホワイト・シスター」がカッコいいです。
デビュー・アルバムの「ホールド・ザ・ライン」のようなキャッチーなヒット曲が出なかったので当時は肩透かしを食らったような感じでしたが、全体的にプログレ寄りの重厚なロックを目指した印象です。ボーカルもボビー・キンボールに固定せずにデヴィッド・ペイチは「ハイドラ」、スティーヴ・ルカサーは「ナインティ・ナイン」など3人で楽曲ごとに分担しています。
『Black Rose』THIN LIZZY

タイトルもジャケットもインパクトのあるシン・リジィ70年代最後の名盤。スコット・ゴーハムとゲイリー・ムーアのツイン・リードギターが最高にカッコいい4曲目の「アリバイ(Waiting for An Alibi)」がオススメです。フィル・ライノットのぶっきらぼうなボーカルは相変わらずで、黙って聴け!と言わんばかりの存在感があります。
ラストのタイトル曲「ブラック・ローズ(Róisín Dubh=アイルランド語で黒いバラ)」とはイングランドの支配下にあった16世紀頃のアイルランドを指す言葉で、曲の中にはギターで「ダニー・ボーイ(Danny Boy)」などのアイルランド民謡が組み込まれ、歌詞にはアイルランドの詩人オスカー・ワイルドも登場します。フィル・ライノットが自らのルーツであるアイルランドへの誇りを詰め込んだ曲なのですね。
『THE LONG RUN』EAGLES

大ヒットした『ホテル・カリフォルニア』に続くアルバムで、イーグルス再結成前最後の作品になりました。ベースのランディ・マイズナーの代わりに加入したティモシー・シュミットがボーカルを取った「言い出せなくて」や「サッド・カフェ」など寂しげな曲の印象が強いからか、なんとなくバンドの終焉が近づいているような雰囲気が。
前作の勢いそのままに全米アルバムチャート1位、日本でもオリコンチャート1位を獲得しましたが、このアルバムの制作前に「Take It to the Limit」の優しいハイトーンボーカルが素敵だったランディ・マイズナーはツアーに疲れ果て、グレン・フライと衝突してバンドから脱退してしまったのだそうです。代わって加入したのが、Pocoでランディの後任を務めていたティモシー・シュミットでした。
『In Through the Out Door』LED ZEPPELIN

ツェッペリン最後のスタジオ・アルバムは、70年代最後の年に発表されました。77年の北米ツアーの最中にマネージャーのピーター・グラントとジョン・ボーナムによる暴力事件があった上に、ロバート・プラントの愛息が急死するという悲劇に見舞われ、ツアーは中止されてツェッペリンは事実上の活動休止状態に入っていたのです。
その後約2年を経てヒプノシスによるジャケットでリリースされた『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』は、1曲目の衝撃的な「イン・ジ・イヴニング」で幕を開けます。ギズモトロンというバイオリンのような持続音を出す装置を装着したジミー・ペイジのギターは、トレモロアーム付きのストラトキャスターでした。ジョン・ポール・ジョーンズはベースとシンセサイザーを担当。空間が歪むような感覚のあるこの曲を聴くだけでも、このアルバムは価値があります。
『Reggatta de Blanc』THE POLICE
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相変わらず削いだような3人のシルエットがいいですね。インパクトのあるデビュー作に続くポリスのセカンド・アルバム。3人揃うだけでサマになります。「孤独のメッセージ」の急き立てられるような感じのカッコ良さは、アンディ・サマーズのソリッドなギターとスチュワート・コープランドの速いリズムの独特なドラム、スティングのどこか悲しげなボーカルのせいでしょうか。
4曲目の「ブリング・オン・ザ・ナイト」は、スティングのカッコいいソロアルバムのタイトルにもなりました。レコードのB面1曲目、浮遊感のある「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」は「孤独のメッセージ」と共に全英シングルチャート1位を獲得。アルバムもチャート1位を獲得したので、ポリスは2作目でイギリスのトップ・バンドへと上り詰めたのです。
『THE WALL』PINK FLOYD
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『ミッドナイト・エクスプレス』の監督アラン・パーカーによって映画化もされたピンク・フロイドの2枚組コンセプトアルバム。ちなみに主演はライブ・エイドなどのチャリティー活動で有名になるボブ・ゲルドフでした。ドラマチックなオープニングの「イン・ザ・フレッシュ」や、どこか不穏な雰囲気の「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」で彼らの世界に浸って楽しみましょう。
前作『アニマルズ』からロジャー・ウォーターズが主導権を握るようになり、『ザ・ウォール』の頃にはキーボードのリック・ライトがロジャーに解雇されるなどバンド内の雰囲気は最悪の状態でした。それでも音楽的には才能のある人たちの集団ですから、デヴィッド・ギルモアのギターなど聴きどころはありますが、1枚にまとめてくれたらもっと良かったかもしれません。
『HIGHWAY TO HELL』AC/DC
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悪魔の如くツノと尻尾を生やした男は、小柄ながらも開き直ってランドセルと半ズボンでギブソンSGを弾きまくるアンガス・ヤングです。昔のロッカーらしく、飲んだくれて死んでしまったボーカリストのボン・スコット在籍時最後の作品。タイトル曲はいかにもAC/DCらしいロックンロールで、少し隙間のあるハードでキャッチーな音がいいですね。
ギターからエフェクターを通さずマーシャルのアンプにに繋いで、ボリュームを上げてオーバードライブをかけるアンガス・ヤングのスタイルも、シンプルでハードなロックンロールに合っていると思います。兄貴のマルコム・ヤングのリズムギターとのコンビネーションも最高で、AC/DCの曲は深く考えずに楽しむのが正解です。
1979年(昭和54年)の日本
主な出来事:大阪の三菱銀行北畠支店に猟銃を持った男が人質を取って立てこもり、犯人を含む5人が死亡するという衝撃的な事件が起こりました。事件を題材にした『TATTOO<刺青>あり』という映画が宇崎竜童主演で後に公開されています。また、東名高速の日本坂トンネルで衝突事故による火災が発生し、多くの死傷者が出るという痛ましい事故もありました。
テレビ・映画:アニメ「機動戦士ガンダム」、ドラマ「3年B組金八先生」放送開始。サーフィンを題材にした青春映画『ビッグ・ウェンズデー』、犯人役の緒形拳が強烈だった『復讐するは我にあり』、リドリー・スコットのSFホラーの金字塔『エイリアン』、松田優作のアクション『蘇える金狼』、沢田研二と菅原文太が共演した傑作『太陽を盗んだ男』、半村良原作の角川映画『戦国自衛隊』などが公開されました。
ヒット曲:ジュディ・オングの「魅せられて」が貫禄の大ヒット。サザンオールスターズはドラマ「ふぞろいの林檎たち」の主題歌「いとしのエリー」が、後世に残る名曲となりました。チューリップの「虹とスニーカーの頃」、世良公則&ツイストの「燃えろいい女」、布施明の「君は薔薇より美しい」、それから西城秀樹の「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」や松坂慶子『愛の水中花』など、70年代最後の年にも記憶に残る曲がたくさん生まれています。
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